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24時間のイメージ

教養・娯楽品

出荷は「24時間以内」とあったのに、土日祝日を除くのは問題では?

2019年7月24日掲載

  •  デジタル機器メーカーA社の直販オンラインストアで、携帯型のデジタルオーディオプレーヤーを購入するため、同商品の写真をクリックしたところ、写真に近接して一番目立つところに「出荷予定:24時間以内」と表示されていました。土曜日にこのサイトから購入した際、注文後に届いた確認メールにも「出荷予定:24時間以内」と記載されていました。しかし、購入手続きから60時間を経過しても出荷した旨のお知らせメールが来ないのでA社に問い合わせると、「土・日・祝日は出荷していません。24時間とは1営業日と考えてほしい」との回答がありました。そうであるなら、最初から目立つところに「24時間以内」ではなく、「土・日・祝日を除く1営業日以内」と書くべきです。
  •  A社に照会したところ、「当ウェブサイトの購入手続きページには商品出荷時期について詳しい説明が記載されています。それを見れば土曜日が注文日になる場合、出荷日が24時間以内にならないことを確認できます」との回答がありました。
     しかしながら、一般消費者におけるネット利用の習熟度については個人差が大きいことから、「出荷予定:24時間以内」の表示のみを見た場合、24時間以内に必ず出荷されると期待する消費者は少なくないと思われます。従って、商品・サービスの取引条件である「出荷予定:24時間以内」を表示する場合には、その表示に近接して、例えば「(注)土・日・祝日を除く」など、24時間以内に出荷できない場合の条件を明りょうに表示することが消費者にとって親切で分かりやすいといえます。
     今後は、消費者の立場から、親切で分かりやすい広告・表示に努めるよう提言しました。

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