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地図のイメージ

小売業

実店舗がないのに、地図に表示されているのは問題では?

2019年7月24日掲載

  •  パソコンが壊れたので、検索サイトに『○○市 パソコン 修理』と入力したところ、検索サイトの地図画面に市内で3件、パソコン修理店が表示されました。そのうちの1件に車で向かいましたが、表示された住所に店舗がありませんでした。市外局番のある電話番号に電話すると、何故か全国対応のコールセンターに転送され、さらには地域のコールセンターに転送されました。改めて自分の住んでいる地域に店舗があるのかを聞くと、『ない』との答えでした。実際に店舗がないにもかかわらず、店舗があるかのような地図表示をして、客を誘引する行為は問題ではないでしょうか。
  •  広告主は、実店舗がない複数の地域の固定電話番号を取得し、実際は地域にかかった電話を大規模コールセンターに全て転送し、そこから地域の担当者に振り分けるという流れで、パソコン修理の仕事を請け負っていました。消費者の「店舗が近所にあれば安心」「近隣の評判があるから、信用できるだろう」という心理を巧みについた、問題ある表示と言えるでしょう。
     インターネットの地図情報は、初めて行く場所等を探すのに、大変便利な機能ですが、固定電話を取得さえすれば、そこに店舗の実態がなかったとしても、ネットのプログラムにより自動的に地図に表示されてしまいます。
     今回の件については、検索サイトである媒体にJAROから連絡し、媒体がすぐさま対応をしてくれたことで、地図に表示されなくなりました。しかし、今でも他の検索サイトにおいては、同様の実店舗のない地図表示が見受けられます。ネットの地図情報を全て鵜呑みにせず、まずは訪問前に電話連絡を入れることをお勧めします。

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