マスクには一般社団法人日本衛生材料工業連合会(JHPIA)が定める表示・広告の自主基準があります。「JIS T 9001適合番号を取得するマスク」(医療用マスク、サージカルマスク)と「JIS T 9001適合番号を取得しないマスク」の2種類があり、日常的に使用されるマスクは、JIS T 9001適合番号を取得しないマスクの場合が多いと思われます。
JIS T 9001適合番号を取得しないマスクは、花粉、ホコリなどの粒子が体内に侵入するのを防ぐいだり、咳やクシャミの飛沫が体内外に侵入、飛散するのを抑制したりすることを目的に使用される医薬品医療機器等法に該当しない衛生用品を言います。
医薬品等の標榜と消費者に誤認を与えるような「疾病の予防、治癒効果」「薬理効果」の表示、「具体的なウイルス、菌の名称」の表示は認められず、不可となる表現の例としては、「医療用マスク」「サージカルマスク」「一般用マスク」(これらはJIS T 9001に基づいた用語に定義されているため)のほか、「100%ガード」「完全にブロック」「不活化」「インフルエンザウイルス(具体的なウイルス名)」「花粉カットマスク」「抗ウイルスマスク」「WHO推奨」「〇〇病院推奨」など景品表示法や医薬品医療機器等法などに抵触するおそれのある表現が挙げられています。