2020年3月18日お知らせ消費者向け
新型コロナウイルスの影響による休校からこのまま春休みに入る方も多いでしょう。さまざまなサイトやアプリを利用する時間も長くなり、多くの広告にも接すると思いますが、中にはルールを守っていない問題のあるものもあります。また、みなさんが広告と気づかずに接している場合もあるかもしれません。そこで、どんなトラブルや問題広告があるのかご紹介します。
保護者の同意なしに行った未成年者の契約には取り消し制度があります。児童・生徒の皆さんも、保護者の方も、もし、トラブルにあってしまったら相談窓口にご相談を!
JAROのダメダメ三匹
「無料お試し」「初回10円」などと、とても安い価格で気軽に申し込めると思わせる広告があります。ところが、「10円だけ支払えば済む」と思っていたら、商品が1回届いてそれで終わりではなく、実際はその後も複数回商品が送られてきて数万円もの請求をされた、などのトラブルになることがあります。「4回の購入が条件」「2回目からは1万円」などと条件が分かりにくく書いてある場合があります。
最近では「完全返金保証」などと書かれているものもあります。しかし実際には、返金されるのは最初の1回分だけであったり、厳しい条件を付けられて返金が受けられないということも!安いからといって飛びつかないようにしましょう。
マンガのストーリーで「太っていたために振られてしまったけれど、ダイエットサプリで簡単にやせて新しい彼ができた」というような広告を見たことはありませんか。健康食品をただ飲むだけで、運動も食事制限もなくやせられることはありません。他にも、「背が伸びる」「足が細くなる」「胸が大きくなる」「にきびが治る」「マッチョになる」「歯が白くなる」などがあります。商品は、サプリメント、青汁、洗顔料、ナイトブラ、肌着など。しかし、これらの商品で劇的にやせたり、背が伸びたりなどの効果はありえません。タレントやアニメキャラクターが広告している場合もあります。
こうした商品はネット通販で、しかも上記の定期購入になっていることが多いです。
また、申し込みフォームでは生年月日欄が入力必須項目ではなかったため空欄のまま申し込み、親の承諾なく申し込んだことから取り消しを申し出たところ、「申し込みは成人からされたことになっているので、未成年取り消しには応じられない」と事業者から言われたという事例もあります。
ゲームは無料で始めることができますが、途中からゲーム内でアイテムやキャラクターを次々に買ってしまい、高額の請求が届いて驚くというトラブルがあります。中には無料だと思って課金に気づかないケースもあります。
また、広告に書かれていたゲームの内容と実際が違うという苦情もJAROには寄せられています。
「誰でも簡単にお金がもうかる」という書かれていますが、詳細は分かりません。
申し込んでお金を払うと、もうかる方法に関する手引きが提供されますが、期待するような内容ではないことが多々あります。
サイトを閲覧したり、アプリを使用しているときに、マッチングアプリの広告が表示される場合があるかもしれません。マッチングアプリは、18歳未満の利用が禁止されています。犯罪に巻き込まれるおそれもあるので、興味本位で登録するようなことはやめましょう 。
通常、広告には「広告」「AD」「PR」「sponsored」といった表記がありますので確認しましょう。
広告が表示される主な場所をご紹介します。
【動画サイト】 動画の再生前や合間に 広告が入ります。
【SNS】 投稿の間などに広告が入ります。
【ゲーム等のアプリ】 アプリの起動時や利用中にも広告が入ります。
【ニュースサイトなど】 記事と記事の間などに広告が入ります。
【検索サイト】 検索結果の上部や側面などに広告が入ります。
問題のある広告は、上記のような広告枠だけではなく、SNSのコメント、ブログ記事、ECサイトにもあります。
また、広告枠なのに、「広告」「AD」「PR」「sponsored」などの表記がない広告もあります。
報酬を受けて宣伝する目的なのに客観的な記事のように見せかけるものもあります。
そうしたサイトには次のような表示がよく見られます。
例えば、美容情報を扱ったサイトだと・・・。
◇「運動しないと痩せないは大間違い!?」「超絶簡単ダイエットに絶賛の嵐」等のタイトル。
◇ 芸能人も使っているとの表示。(無断で画像を使っているケースもあります)
◇「医師」や「研究者」が登場。(医師や研究者は俳優のケースも)
◇テレビ番組・雑誌で多数紹介されたかの表示。(無断で画像を使っているケースもあります)
◇「簡単に痩せた」「ひどいニキビ跡が消えた」などの一般人のSNSや写真画像。(スタッフが架空の体験談を作っているケースもあります)
◇「1回お試しだから安心して試せる」等とうたうもの。(実際には複数回、高額の購入が必要だったり、解約しにくかったりすることが多いです)
◇「このサイトからでないとお得に購入できない」「すぐに注文しないと買えないかも」と煽るもの。(あおっているだけかもしれません)
バナー広告 → 情報サイト → 販売企業の公式通販サイト
虚偽・誇大広告や問題があると思われる広告・表示があったら、JAROにお知らせください。
トラブルにあってしまったら、下記の相談機関に連絡してみてください。
どの窓口に連絡すればいいか分からない場合も、まずはJAROか下記窓口でもお電話を。
適切な窓口をご案内できると思います。
ご家族やお友だちに相談しにくいときも相談機関なら話しやすいかもしれません。
お電話してみてくださいね。
◆消費者ホットライン 全国共通局番なし 188
(お近くの消費生活センターにつながります)
◆都道府県の消費生活センター一覧(国民生活センターウェブサイト、別ウインドウが開きます)
【ご参考】さまざまな広告の事例Q&A「広告トピック」はこちら。
親や先生、友だちには相談しにくい内容もあると思います。
さまざまな行政・団体が相談窓口を設けていますので、購入・契約する前の段階も含めて、相談機関を利用するようお子さまにぜひ知らせてあげてください。